【ニューデリー共同】「朝子」という日本名を持ち、インド独立の志士とも言われる女性、アシャさんが12日、同国東部パトナの自宅で死去した。97歳。死因は不明だが、腎不全を患っていたという。次男が共同通信に明らかにした。
1928年に神戸市で生まれ、東京で育った。インド出身の両親は日本を拠点に当時英領だったインドの独立運動に身を投じていた。その影響もあり、来日した独立指導者スバス・チャンドラ・ボースに触発され、45年にボース率いる「インド国民軍」に入隊。出征先のタイで終戦を迎えた。
戦後はインドに渡り、日記の出版などを通じて戦争体験や独立の足跡を伝えてきた。