能登の被災郵便局、新庁舎が開局

新庁舎で開局した穴水郵便局を訪れた利用客(右)=12日午前、石川県穴水町

 昨年の能登半島地震で大きな被害を受けた石川県穴水町の穴水郵便局が12日、新庁舎を開局し営業を始めた。震災で損壊した旧庁舎が使用不能となり業務を一時停止したが、車両型郵便局や仮設店舗で業務を続け、地域の生活を支えてきた。

 午前9時に吉村光輝町長らによるテープカットが実施され、新庁舎での業務が始まると待ちわびた町民が窓口に並んだ。震災以降停止している集荷受け付けや配送日時希望サービスなどは、9月1日に再開する。建物は町内の診療所から借り受けた土地に建てられ、7月に完成していた。

 穴水郵便局の山本洋之局長は「感無量。穴水町の復興の一つの印になれば」と話した。

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