【ワシントン共同】トランプ米大統領は11日、ロシアのプーチン大統領と15日に開催する首脳会談で、ロシアが占領するウクライナの領土の一部を返還するよう求める考えを示した。会談では「最初の2分間でディール(取引)が可能かどうか判断できる」と述べ、プーチン氏の出方を見極めると説明した。
米ロ首脳会談の結果をウクライナのゼレンスキー大統領に「最初に電話する」と語り、将来的なロシアとウクライナの首脳会談や、自身を交えた3者会談を調整したいとした。15日にゼレンスキー氏の招待を検討していると伝えられていたが、11日の会見では否定的な見解を示した。
トランプ氏はロシアが占領するウクライナ領土は広範囲で重要な地域だと指摘。「取り戻せるよう努める」と強調した。一方で「領土の交換」に改めて言及し、一部をロシア側に引き渡すことを認める可能性を示唆した。
トランプ氏はプーチン氏との会談で「戦争を終わらせなければならないと伝える」とした上で、停戦や和平への合意に至るかどうかはロシアとウクライナ次第だとした。