【ワシントン、キーウ共同】トランプ米大統領は8日、自身の交流サイト(SNS)で、ロシアのプーチン大統領と15日にアラスカ州で会談すると発表した。ロシアが侵攻を続けるウクライナでの停戦を巡って直接対話する。ただロシアとウクライナの立場の隔たりは大きく、事態打開は見通せない。米ロ首脳会談はバイデン前大統領とプーチン氏がジュネーブで実施した2021年6月以来4年2カ月ぶりで、トランプ氏の2期目就任以降は初めて。
トランプ氏は8日、停戦を巡り「ある地域の返還と一部領土の交換を検討している」と記者団に説明。ロシアが占領しているウクライナ領土について、一部から撤収する代わりに一部のロシア側への引き渡しを認める可能性を示唆した。ただウクライナは一切の領土割譲を認めない考えで、不利な条件での合意は困難とみられる。
米ブルームバーグ通信は8日、プーチン氏がウクライナの東部ドンバス地域(ルハンスク、ドネツク両州)と南部クリミア半島の割譲を求めていると報じた。代わりに南部ザポリージャ、ヘルソン両州での戦闘停止を受け入れる。