政府は8日、北朝鮮による日本人拉致問題に関する「中学生サミット」を東京都内で開いた。若い世代への啓発を推進し、問題解決に向けた機運を高める狙いがある。北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟で、拉致被害者家族会の横田拓也代表が講演し「拉致は悲しい話、家族会の苦しい話という目線ではなく、若い皆さんには『自分の問題』だと心に留めてほしい」と訴えた。
サミットは3回目で、全国の都道府県と政令指定都市の教育委員会から推薦された中学生67人が参加した。林芳正官房長官は記者会見で「参加した中学生が各地方で拉致問題を啓発する取り組みを支えるリーダーになってほしい」と期待感を示した。