世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の施設が入居する東京都渋谷区の賃貸ビルのオーナーが、教団に解散命令が出されたことで信頼関係が壊れたとして、物件からの退去などを求める訴訟を東京地裁に起こしたことが5日、分かった。教団によると、解散命令を根拠に建物の明け渡しを求める訴訟は初めて。提訴は5月15日付。
ビルは教団本部の向かいにあり、地上4階、地下1階建て。大阪市の不動産会社が所有する。
訴えなどによると、ビルには教団の「渋谷家庭教会」が2021年から入居。不動産会社は東京地裁が解散命令を出した2日後の今年3月27日に建物を明け渡すよう教団に通告した。