中国・広東、蚊で熱帯病流行

中国広東省広州市の緑地帯で、蚊の駆除作業を行う人=7月30日(ゲッティ=共同)

 【広州共同】中国広東省仏山市で蚊が媒介する熱帯病のチクングニア熱が流行している。3日付の香港紙、明報は、同市での感染者は約6900人に上ると伝えた。日本の厚生労働省によると、発熱や関節痛、発疹などの症状が出るが死に至ることはまれという。

 同紙によると、香港でも2日に今年初めての感染者が確認された。患者は12歳で、仏山市を訪れた後に発熱などの症状が出た。広東省と隣接するマカオでも患者が確認された。仏山市での感染者のうち9割近くの約6千人が同市順徳区に集中している。仏山市に隣接する広州市でも22人の感染が確認された。

 中国外務省は7月31日、世界保健機関(WHO)と連絡を取り合っていると明らかにした。

 在広州日本総領事館によると、チクングニア熱の感染者は7月8日に仏山市で確認された。同総領事館は、肌が露出する服装での野外活動は避けるよう呼びかけている。

 同紙によると、仏山市は7月31日から蚊の駆除や人々が蚊に刺されないようにするための活動を開始するなど、流行阻止に向けた対応を進めている。

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