厚生労働省は3日、東京都千代田区で、次世代への戦争の実相や記憶の継承をテーマにしたシンポジウムを開いた。戦争体験者が少なくなる中、若者が学ぶきっかけづくりや工夫、課題について意見を交わした。ゲストで俳優の高橋文哉さんは「歴史を知って自分事として捉え、周囲に伝えていきたい」と話した。
約150人が来場し、専門家や戦争資料館の職員らが登壇した。仮想現実(VR)技術や戦争遺跡を活用して来館者の理解を助ける取り組みのほか、若者に説明する際、地域の歴史に触れて関心を引きつけようと心がけているといった例が共有された。