中国、米にらみ新領域で戦力強化

試験航行を行う中国3隻目の空母「福建」=2024年5月(新華社=共同)

 【北京共同】中国人民解放軍は1日、創設98年を迎えた。習近平指導部は「力による平和」を掲げるトランプ米政権をにらみ、核戦力のほか宇宙やサイバー空間といった新領域での能力強化を加速。3隻目の新型空母「福建」の就役も近いとされ、東・南シナ海や台湾周辺での軍事活動活発化に懸念が高まる。

 董軍国防相は7月31日の軍創設記念式典で「訓練と戦闘準備を全面的に強化する」と強調。「台湾独立のたくらみを決して許さず、外部の武力干渉を打ち砕く」と述べ、台湾の頼清徳政権や日米をけん制した。

 中国の2025年の国防予算は前年比7・2%増の1兆7846億元(約37兆円)で、日本の防衛費の4倍超に相当。

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