核戦争への危機感表明、長崎市長

平和宣言の骨子を発表する長崎市の鈴木史朗市長=1日午前、長崎市役所

 長崎市の鈴木史朗市長は1日、「原爆の日」の9日に開く平和祈念式典で読み上げる平和宣言の骨子を発表した。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)のノーベル平和賞受賞に触れた上で、核戦争への危機感を表明し、各地の紛争の即時停戦を訴える。記者会見で「武力衝突が相次ぎ、国際社会の対立が一層深まっている」と述べ、具体的な国名には言及せず世界に呼びかけるとした。

 被団協の元代表委員で、2013年に亡くなった長崎の被爆者山口仙二さんが行った演説を引用する。国連で「ノーモア・ヒバクシャ」と訴えた演説で知られるが、どの演説を引用するか明らかにしなかった。

最新記事
台風情報=気象庁(位置)
産業の新陳代謝へ新興企業支援
パリで4日から原爆ポスター展
アイヌ施設開業5年、来場者減少
マンホール転落事故、作業員3人が心肺停止