MAGAでイスラエル批判広がる

「MAGA」の帽子をかぶって式典に出席したトランプ米大統領=5月、ニューヨーク州(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領の熱烈な支持層「MAGA」の間で、深刻化するパレスチナ自治区ガザの人道危機を巡りイスラエル批判が広がっている。飢餓に苦しむ子どもらの映像に怒り、一部は「虐殺」と指摘。米イスラエルを「特別な関係」とする伝統的な共和党の信条と一線を画しており、政策に影響を与える可能性がある。

 「ガザで起きているジェノサイド(民族大量虐殺)、人道危機、飢餓も深刻な問題だ」。MAGA派の代表格、グリーン下院議員は28日、X(旧ツイッター)で、2023年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲とガザの現状を同列に扱った上で、いずれも非難。ガザへの人道支援強化を求めた。

 米メディアによると、共和党議員がガザの現状を「ジェノサイド」と形容したのは初めて。共和党は宗教的な重要性もあってイスラエルへの「無条件支持」を外交政策の柱としてきた。だが、戦闘によるガザの死者が6万人を超え、餓死者も続出。こうした状況を受け、イスラエルに否定的な見方が広がっている。

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