経済協力開発機構(OECD)は31日までに、2022年に日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)の計13カ国から海などに流出したプラスチックごみは計約840万トンで、世界全体の約3分の1を占めたとする報告書を公表した。このうち中国は約490万トンで、ASEAN10カ国は約350万トン、日本と韓国は合計で約3万トンだったとしている。
対策は各国で進むが、中国やASEANの一部地域では野外投棄など不適切なプラごみ処理が続いていると指摘した。また国民1人当たりの年間プラ使用量は、カンボジアやインドネシアなど低中所得国は32キロ、中国は73キロ、日本や韓国では100キロを超えていた。
13カ国では、1990年に1700万トンだったプラ使用量が、22年には9倍の1億5200万トンになった。多くはペットボトルや食品包装などで、22年の廃棄量は約1億1300万トン。適切に焼却や埋め立て、リサイクルされなかったプラごみは約3300万トンに上り、約840万トンが海などに流出したとみられる。