石破茂首相は29日、北方領土の元島民の孫、ひ孫を含む北海道の中学生7人と官邸で会い、ロシアのウクライナ侵攻などを受け途絶えている北方四島交流事業の早期再開に取り組む考えを伝えた。元島民の墓参については「国の利害を超えた人道上の問題だ。日本政府としてロシアに強く働きかけている」と述べた。
日ロ関係は厳しい状況にあるとしつつ、4島の帰属問題を解決し平和条約を締結する政府の方針に全く変わりはないと重ねて強調。「元島民が元気な間に問題を解決したい」と語った。
7人は道外の同世代と交流し、北方領土問題の啓発活動に取り組む事業の一環で首相と面会した。