自民、両院議員総会8月上旬開催

自民党役員会に臨む(左から)森山幹事長、石破首相、菅副総裁=29日午前、東京・永田町の党本部

 自民党は29日の役員会と役員連絡会で、党の重要な意思決定機関である両院議員総会を近く開催すると決めた。政権幹部は8月上旬にも開く方向で調整しているとの見方を示した。参院選大敗後も続投を表明した石破茂首相(党総裁)に批判的な勢力は、辞任勧告決議などを視野に圧力を強める構えだ。一方、首相は役員会後「丁寧に真摯に、逃げずに説明することに尽きる」と語り、続投に理解を求め続ける考えを示した。

 ただ非公開で行われた28日の両院議員懇談会で続投支持は少数だった。昨年の総裁選に出馬した河野太郎前デジタル相が執行部にけじめをつけるよう迫るなど、首相を取り巻く厳しい現状が取材で新たに判明した。

 昨年の総裁選に出馬した茂木敏充前幹事長は29日午後、麻生太郎最高顧問と国会内で約40分会談した。今後の対応方針を話し合ったとみられる。

 党によると、両院議員総会で党所属議員が首相の退陣を求める動議を出した場合、決議するかどうかは執行部と両院議員総会長が判断する。辞任勧告が決議されれば、拘束力はないものの、首相の求心力が大幅に低下するのは必至だ。

最新記事
台風情報=気象庁(位置)
NY円、148円43~53銭
NY株続落、204ドル安
コロンビア、米国の干渉に反発
為替相場 30日(日本時間6時)