ベトナム人実習生の男逮捕

強盗殺人事件のあった現場周辺で警戒にあたる警察官=26日午後10時54分、佐賀県伊万里市

 佐賀県伊万里市の民家で住人の母娘が死傷した強盗殺人事件で、県警は27日、強盗殺人と住居侵入の疑いでベトナム国籍の技能実習生ダム・ズイ・カン容疑者(24)=同市=を逮捕した。「何も話したくない」と供述している。県警は、現場近くにあるカン容疑者の住む寮から血の付いたナイフ(刃渡り約13・5センチ)1本を押収。凶器とみて調べるとともに、この家を狙った経緯を捜査している。

 県警によると、カン容疑者は食品加工の作業員で、同じ職場の複数のベトナム人技能実習生と同居。日本語は片言という。死亡した日本語講師椋本舞子さん(40)との面識の有無は不明で、首などを負傷した椋本さんの70代の母親は、面識はないと話している。

 逮捕容疑は26日午後4時20分ごろ、同市東山代町長浜の民家に侵入し、椋本さんをナイフで脅して現金1万1千円を奪い、首を切り付けるなどして、失血死により殺害した疑い。

 室内には荒らされた形跡や足跡があった。インターホンのカメラにカン容疑者とみられるマスク姿の男が写っていた。

最新記事
東京株式 28日10時
為替相場 28日(日本時間10時)
台風情報=気象庁(位置)
食中毒か、高校生22人救急搬送
北朝鮮、韓国との対話を拒絶