ジーコ氏、サッカーで平和を発信

広島市の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花するサッカー元日本代表監督のジーコさん=27日午前

 被爆80年に合わせ、サッカーを通じて平和を世界に発信しようと、元日本代表監督のジーコさん(72)が企画した国際チャリティーマッチが27日、広島市のエディオンピースウイング広島で開かれた。元ブラジル代表ロナウジーニョさん(45)や元日本代表中田英寿さん(48)、小野伸二さん(45)らが監督や選手として参加し観客を魅了した。

 試合開始前には黙とうした。ジーコさんはスピーチで「平和という言葉には尊敬などいろんな気持ちがこもっている。平和とは何かを絶対忘れてはいけない」と強調した。

 世界各国の元選手で構成するチームと元日本代表選手を中心とするチームが対戦。往年の名選手のプレーにスタンドから歓声や拍手が上がった。

 試合に先立ち、ジーコさん、中田さんらは広島市の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。中田さんは記者団に「世の中から戦争がなくなることを祈った。サッカーは多くのファンが世界中におり、人々の行動や考え方を変えられるスポーツだ。僕らができることがまだまだある」と語った。

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