広島、長崎の原爆犠牲者を追悼する「東京都原爆犠牲者追悼のつどい」が27日、東京都葛飾区で開かれ、都内に住む被爆者や遺族ら約140人が参加した。日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の浜住治郎事務局長は「核兵器は人間と共存できない。非人道性を訴え、核兵器、戦争のない人間社会を求めていこう」と呼びかけた。
主催した東京都の小池百合子知事は「戦争と原爆の教訓を後世に伝えることは私たちの重要な使命だ」と式辞。都内の被爆者団体「東友会」の家島昌志代表理事は日本政府が核兵器禁止条約に参加していない現状に触れ、「本当に世界の核兵器廃絶の世論をリードできるのか。認識を改めてほしい」と強調した。