【エルサレム共同】イスラエル軍は27日、飢餓が拡大するパレスチナ自治区ガザで、人道支援物資の搬入のため戦闘を限定的に休止した。北部ガザ市など3カ所で、毎日午前10時から午後8時まで休戦する。食料や医薬品を運ぶ国連の車列が安全に移動できるよう「人道回廊」も設置する。イスラエル軍は、ガザで人道物資の空中投下も実施したと発表した。
3カ所以外では攻撃を継続するとみられる。停戦交渉は停滞しており、早期の停戦実現は困難な情勢だ。
人質の奪還を目指すイスラエルは、ハマスに圧力をかけるため物資搬入を制限。ガザでは、餓死者が出るほど人道危機が深刻化し、国際社会から非難が高まっている。