東京・下町の夏の風物詩、隅田川花火大会が26日、東京都台東区と墨田区にまたがる会場で開かれた。約2万発の花火が打ち上げられ、色とりどりの大輪が夜空を彩った。大会実行委員会によると、約93万人が訪れた。
午後7時ごろから始まると、浴衣姿の観客らから歓声が上がり、スマートフォンで写真や動画を撮影しながら花火を楽しんだ。手持ち扇風機やネッククーラーで涼みながら見る人もいた。
約15年ぶりに訪れたという会社員永見アユ子さん(53)は「滝のように上から流れる花火がきれいだった」と笑顔を浮かべた。
江戸時代、飢饉で犠牲となった人々の慰霊のため、8代将軍徳川吉宗が始めた「両国の川開き」が由来。1978年から「隅田川花火大会」の名称に改められた。