【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの早期の停戦実現が困難となった。イスラエルと米国が交渉仲介国カタールから代表団を撤収。イスラエルのネタニヤフ首相は25日、イスラム組織ハマスの拘束下にある人質の奪還のため「別の選択肢を検討中だ」とし、攻撃強化を示唆した。イスラエルの物資搬入制限で餓死者も出る人道危機の一層の拡大が懸念される。
ハマスは米国提示の60日間のガザ停戦案に条件を付けて回答。これに反発した米国とイスラエルは24日、代表団の撤収を表明した。ネタニヤフ氏は声明で、人質解放の合意への「障害」だとハマスを非難した。トランプ米大統領は25日、ハマスの姿勢が「ひどい」と改めて批判した。