控訴取り下げ、判断長期化も

青葉真司死刑囚

 京都アニメーション放火殺人事件の一審で死刑判決を受けた青葉真司死刑囚(47)が、控訴を取り下げてから27日で半年。弁護人が取り下げは無効だと申し入れており、大阪高裁が今後、有効性について判断するとみられる。過去には最高裁の結論まで4年かかった例もあり、長期化する可能性も。一方で死刑確定となる本人取り下げは、慎重に判断する制度が必要との声もある。

 2024年1月の京都地裁判決は、死刑囚に妄想性障害があったと認めた一方、心神喪失や耗弱の状態はなかったとして、完全責任能力を認めた。本人と弁護人がそれぞれ控訴したが、今年1月27日に本人が控訴を取り下げ、弁護人はその効力を争う申し入れ書を大阪高裁に提出。関係者によると検察側が秋に、取り下げは有効だとする意見書を提出予定という。

 刑事訴訟法には、本人による控訴取り下げの規定はあるが、弁護人がその効力を争う手続きは定めがない。

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