警察庁は25日、合成麻薬フェンタニルを不正に所持、使用したとする麻薬取締法違反容疑などでの摘発がこれまでに10都道府県警で17件あったと明らかにした。
警察庁によると、17件は2000~24年に、医療関係者が治療目的以外で使った場合と、患者が処方されたものを乱用したケースだった。同庁は「国内でまん延している実態はないが、引き続き厳正に取り締まる」としている。
フェンタニルは、がん患者の痛みを緩和させるなど医療用麻薬として強い鎮痛効果があり、欧米などで乱用が問題になっている。