人事介入の元国交次官、顧問に

本田勝氏

 空港関連施設の管理などを担う民間企業の人事に介入したとして批判され、東京地下鉄(東京メトロ)会長を2023年に退任した元国土交通事務次官の本田勝氏(72)が、今年1月から同社顧問に就いていたことが25日、分かった。同社は取材に「(人事介入の件は)当社業務と直接関わりはない」などと説明し、就任は問題ないとの認識を示した。

 本田氏は22年12月、民間企業「空港施設」の首脳に「有力な(国交省)OBの名代」「国交省としてあらゆる形でサポートする」と告げ、当時副社長だった国交省OBの社長昇格を要求。問題が報道されると「会社や客に多大な迷惑をかけた」とし、23年6月に任期満了で会長を退任した。

 東京メトロは顧問への就任理由を「本田氏の豊富な経験や知見から、当社の経営に助言いただくため」と説明している。

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