性搾取ビジネス根絶目指し戦い

警視庁

 女性紹介先の性風俗店約1800店、あっせんした女性は5年間で推計7万8千人―。警視庁生活安全部が16年ぶりに特別捜査本部を設置して解明したという大規模スカウトグループ「アクセス」の実態だ。「解体」を宣言したが、根絶に向け闘いは続く。

 「大金」を生み出すのは、悪質ホストクラブでの売掛金で借金を背負わされ、返済のために働くことができる風俗店を探す女性ら。アクセスはXを使い女性たちを勧誘し、顔写真や年齢、体形などのプロフィルを集め、風俗店に送信していた。1日当たりの最低報酬を約束する「保証金」を最も高く提示した店に女性をあっせん。紹介先の店は島根県を除く46都道府県に広がっていた。

 女性が稼いだ額の15%が店から紹介料として組織に流れ、得た報酬は約60億円に上るとされる。組織に新たなスカウトを加入させると、稼ぎの一部を得られる仕組みもある。

 警視庁が特捜本部を設置したのは1月。計31人を逮捕。紹介した人数は昨年の半年間だけで約7800人。逮捕された代表の男がトップに就任した2019年からの5年間では約7万8千人と推計される。

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