米長官、アルカトラズ島を視察

米西部サンフランシスコ沖のアルカトラズ島=17日、サンフランシスコ沖(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】ボンディ米司法長官は17日、西部サンフランシスコ沖に浮かぶアルカトラズ島を視察した。約60年前まで刑務所として利用され「監獄島」の異名を持つ。トランプ大統領は拘束した不法移民らの収容施設として再利用すると表明しており、ボンディ氏は具体的な計画立案に向けて取り組むよう部下に指示した。米メディアが報じた。

 アルカトラズ島は1934~63年に連邦刑務所として使われた。「脱獄不可能」とされ、映画の題材にもなった。現在は国立公園局が管理し、人気観光地となっている。

 トランプ大統領は5月、アルカトラズ島の再利用計画を交流サイト(SNS)で表明した。施設の建て替えなどに巨額の費用がかかると予想されるほか、不法移民を凶悪犯と同一視するような扱いに批判も出ている。

 トランプ氏は不法移民の大規模な強制送還の実現に向け、一時収容施設の増強を図っている。今月1日に南部フロリダ州の新たな収容施設を視察。この施設は、脱走すればワニに襲われる可能性があるとして「アリゲーター・アルカトラズ」と呼ばれている。

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