核施設数カ月で再開可能か

イラン中部フォルドゥの核関連施設の衛星写真=6月(マクサー・テクノロジーズ提供、ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米NBCテレビは17日、米政府が最新の分析で、米軍が6月に攻撃したイランの核施設3カ所のうち2カ所は数カ月で濃縮活動を再開できる程度の被害にとどまったとみていると報じた。複数の米当局者の話として伝えた。

 トランプ大統領は、攻撃がイランの核開発計画に深刻な打撃を与えたと主張している。実際の被害は軽いと結論付けられれば、戦略の見直しを迫られそうだ。米イスラエル両政府内では、この2カ所で施設再建などの兆候があった場合、再攻撃するかどうかを検討しているという。

 NBCによると、3カ所のうちフォルドゥの地下核施設への攻撃は、濃縮活動を最大2年遅らせることに成功したと米当局者はみている。米軍は大型の特殊貫通弾(バンカーバスター)GBU57を使用した。

 ただナタンズとイスファハンにはGBU57でも届かない深さに核施設や濃縮ウランがあることが攻撃前から分かっていたという。米軍はナタンズにGBU57を投下したが、イスファハンには使用していない。

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