暗号化復元ツールを開発、警察庁

ランサムウエアのイメージ

 警察庁は17日、同庁のサイバー特別捜査部が、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の「Phobos(フォボス)」と「8Base(エイトベース)」で暗号化され使えなくなった被害者側の情報を復元できるツールを開発したと発表した。両ウイルスの復元ツールは世界初で、6月に欧州刑事警察機構(ユーロポール)に提供した。警察庁のホームページからもダウンロードできる。

 ランサムウエアによる被害は世界各国で相次ぎ、身代金を支払ってしまうケースもある。支払ってもデータが復元される保証はなかったが、復元ツールを使えば支払うことなく対応できる。犯罪者側に渡る巨額の資金を断つことができ、新たな被害の抑止につながることも期待される。

 これまで攻撃を受けた企業は評判が落ちることを懸念して被害の公表や警察への相談をしていないケースもあったとみられるが、警察庁は積極的に相談するよう呼びかけている。

 フォボスとエイトベースは、いずれも同名のハッカー集団が使っている。

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