万博カナダ館で熱中症対策を要請

カナダ館の外観=16日午後、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博のカナダ館で、時間外労働があることを定めた労使協定(三六協定)が周知されないまま残業が発生していた問題に絡み、派遣スタッフが加入する労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪)が16日、記者会見を開いた。雇用主の人材派遣会社と日本国際博覧会協会(万博協会)に提出した、熱中症対策などを求める要請書について説明した。

 要請書などによると、派遣会社は「BLR JAPAN」(東京)。カナダ館では今月9日、スタッフ2人が体調不良を訴え、医療機関で「熱中症の疑い」と診断された。スタッフは炎天下で4~5時間の連続勤務を余儀なくされ、館内のエアコンも故障しており「労組としては労災と認識している」としている。

 大阪市内で開いた会見で、ゼネラルユニオンの寺尾そのみ執行委員は「万博協会には主催者として(派遣会社に対する)迅速な調査と指導をしてほしい」と求めた。労組は他にも、派遣会社が作成した契約書の不備が原因で、一部で賃金が円滑に支払われていないと主張している。

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