群馬県が2024年、戦時中に動員された朝鮮人労働者の追悼碑を撤去したことに反対する市民らが17日、前橋市で集会を開いた。朝鮮人労働者を悼み約90人が献花した。解散した碑の管理団体「『記憶 反省 そして友好』の追悼碑を守る会」共同代表だった宮川邦雄さん(84)は「碑は撤去されても歴史を検証する活動を続けていきたい」と語った。
碑は04年、市民団体が県の許可を得て県立公園「群馬の森」(高崎市)に設置。その後、碑の前での追悼式で出席者が「強制連行の事実を訴え、正しい歴史認識を持てるようにしたい」などと発言したことが設置条件に反するとして、県は24年1~2月、行政代執行で撤去した。