参院選後の政権「多様な可能性」

共同通信きさらぎ会で講演する国民民主党の玉木代表=21日午後、東京都内

 国民民主党の玉木雄一郎代表は21日、東京都内で開かれた共同通信きさらぎ会で講演し、夏の参院選後に自民、公明両党の政権に加わる可能性や野党中心の政権を目指すかどうかを巡り、実現を目指す政策によって判断するとして「参院の議席次第でさまざまな可能性がある」と述べた。今国会で立憲民主党の野田佳彦代表による内閣不信任決議案提出に期待感を示した。

 「日本では二大政党制はもう実現しない」と指摘。どの政党も単独過半数を超えられず、常に連立政権となり、複数の政党の協力を得ながら政権運営するスタイルが常態化すると解説した。

 不信任決議が可決された場合、支持率が低迷する石破茂首相が衆院を解散する可能性は低いと言及。「総辞職を選んでも、衆院で与党は過半数割れしているので、次の自民総裁が首相になれるわけではない」として「野党としてはさまざまなパターンが可能となる選択をすべきだ」と語った。

 内閣不信任案の提出は50人以上の賛成が必要で、単独で提出できる政党は立民に限られる。

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