過労から胃潰瘍で死亡、和解成立

富山地裁

 富山市の電気設備工事会社「北陸電気工事」に勤務していた男性=当時(62)=が出血性胃潰瘍で死亡したのは長時間労働が原因だとして、男性の妻ら遺族3人が会社に損害賠償を求めた訴訟は14日、富山地裁で和解が成立した。遺族側代理人の松丸正弁護士が明らかにした。会社側は安全配慮義務違反を認めたといい、松丸弁護士は「会社側が消化器系疾患の賠償責任を認めたことは異例。過労死の範囲をより広く認める突破口になる」としている。

 男性を巡っては、富山労働基準監督署が2023年5月、消化器系の病気では異例の労災認定をしていた。松丸弁護士によると、解決金支払いが和解条項に盛り込まれた。北陸電気工事は「二度とこのような災害を起こさないよう、時間外労働時間削減などに努める」とのコメントを出した。

 遺族は23年6月、会社側に約7300万円の損害賠償を求め提訴。男性は19年8月に定年退職後、再雇用されて放送局工事の現場責任者として勤務。21年10月以降、深夜までの長時間労働が続き、同12月に自宅で出血性胃潰瘍を発症して死亡した。

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