ミャンマー、地震死者1644人

28日、ミャンマー中部を震源とした強い地震の後、通りに集まる隣国タイの首都バンコクの人々(ロイター=共同)

 【ヤンゴン共同】ミャンマー軍事政権は29日、中部マンダレー近郊を震源とするマグニチュード(M)7・7の大地震による死者が1644人、負傷者は3408人になったと発表した。28日午後に発生した地震の死傷者数は急増し、被害はさらに拡大する恐れが強い。首都ネピドーや国内第2の都市マンダレー周辺の被害が深刻だ。軍政は救助と被災者支援に全力を挙げるが、民主派や少数民族武装勢力との内戦で統治能力が弱体化しており、遅れが生じている。

 軍政を率いるミンアウンフライン総司令官は、国際支援を歓迎すると表明した。2021年2月のクーデターで国際的孤立を深めた軍政は、独力での危機打開が困難と判断し、異例の支援要請に踏み切ったようだ。軍事と経済の両面で依存を深めている中国、ロシアや、国境を接するインドなどからの支援が中心となりそうだ。

 外務省は29日、日本政府として、できる限りの支援を行う用意があると発表した。

 在ミャンマー日本大使館によると、マンダレーでは日本人2人が負傷し病院で治療を受けた。

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