日産自動車が内田誠社長の退任を視野に新たな経営体制の調整を進めていることが7日分かった。後任候補にジェレミー・パパン最高財務責任者(CFO)ら外国人幹部の名前が浮上している。新体制は11日に取締役会で議論する見通しだが、異論もあり調整は難航する可能性がある。
日産は6日に社外取締役を中心に構成する指名委員会を開いて新体制を協議した。業績が悪化する中、ホンダとの経営統合協議が破談となり、再建の道筋を示せない内田氏の手腕を疑問視する声が強まっている。一方、幹部のパパン氏も同じく業績悪化の責任があるとして後任にふさわしくないとの見方がある。