【竹田】竹田市の第36回竹田薪能が31日、同市挟田の特設会場で開かれる。稲葉川に築く水上舞台は川面が水鏡となり、かがり火が闇夜に揺らめき、幻想的な世界を堪能できる。
市内の商工・観光団体や市を中心につくる実行委員会などの主催。旧岡藩の5代藩主中川久通の時代に岡城跡北側の絶壁に彫られた「三日月」を背景に、水上舞台を設ける。
当日は午後5時に開演し、初回から出演する塩津哲生さんと、息子の圭介さん、孫の希介さんの親子3代が登場。岡城が源義経を迎えるために緒方三郎惟栄が築いたとされることに由来し、義経に関連する演目も用意した。
舞ばやし「安宅(あたか)」(喜多流)は武蔵坊弁慶が関所で主君の義経の危機を救い、酒宴で豪快かつ厳かに舞う。能は「橋弁慶」(同)。五条の橋での弁慶と牛若丸(義経)の出会いを躍動的な立ち回りで表現する。
二つの演目の間に披露される狂言「柿山伏」(大蔵流)は柿を盗み食いした山伏と柿の主の滑稽で人間味あふれるやりとりを描く。
実行委は「川に舞台を築いて能を舞うのは日本、世界で唯一では。中川公が楽しんだ舞台を追体験してもらえれば」と話した。
前売り券はJR豊後竹田駅構内の市観光ツーリズム協会で販売しており、指定席7千円(当日1万5千円)、自由席5千円(同1万円)。公演ホームページでも当日券よりも割安なチケットを購入できる。子どもたちに能の世界に触れてもらうため有料入場者同伴の小中学生は無料になる。
雨天時は市総合文化ホール(グランツたけた)で時間を変更して開く。問い合わせは実行委(0974-63-2638)。