ムービーアワー「プーチンの愛国教室」 戦争支持、変質する教育に息苦しさ

「プーチンの愛国教室」の一場面(ⓒ2025 made in copenhagen Aps, Pink Productions s.r.o.)

 「愛国教育」が強化されていくロシアの学校現場を写したドキュメンタリー。
 舞台は田舎町の初等・中等学校。タランキンは撮影担当教員として、校内の様子を映像に残していた。教室は明るくほのぼのとしていたが、ロシアのウクライナ侵攻(2022年)を境に大きく様変わりする。
 授業で戦争を支持させるための教育を施すように。生徒に愛国的な歌を歌わせ、スピーチをさせる。やがて教壇には民間軍事会社ワグネルの雇い兵が立つようになるのだが…。
 「愛国」という名の下に、教育の果たす目的が世論の誘導へとすり替わる。子どもらしく過ごせる場を提供したかったタランキンが、変質する現場に息苦しさを抱える姿が胸に迫る。
 歴史教師が授業で「政治的な分断を防ぐために、反対意見を抹殺するのは大事」「自国を正しくないと考えるのならば他国へ行け」と説教する姿が印象的だ。人ごとに思えなかったのは気のせいだろうか。

 シネマ5で17日(土)~23日(金)の午後2時15分。同6時35分。

 ◇ ◇ ◇

 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

最新記事
第62回大分県美術展書道展の入選者
芸文短大生5人の「今」の表現に触れる 大分市アートプラザでピックアップアーティスト展
大分市で洋画家田中巌久さんの作品展 欧州の街角や県内の自然などを写実的に表現
大分県立美術館で県美展書道展始まる 特選や秀作賞など820点「意欲的な作品」
障害者アート常設展示、大分市ガレリア竹町にギャラリーオープン 第1弾はnaNkaカレンダー原画展