杵築市が初の観光戦略案まとめる 高付加価値の体験提供、近隣の宿泊施設と連携

城下町の雰囲気を感じさせる市中心部

 【杵築】杵築市は、観光に特化した戦略案を初めてまとめた。観光客数、観光消費額を増やすための施策などを盛り込んでいる。食、歴史、自然などのコンテンツを磨き、近隣自治体の宿泊施設と連携を深めながら「立ち寄ってもらえる観光地」づくりを進める。
 2025年に市を訪れた観光客は約83万人。新型コロナ禍前(19年)までは100万人前後が訪れていた。市内には宿泊施設が少なく、無料の「るるパーク」への来訪者も多い。1人当たりの消費額は約1600円にとどまり、地域経済への効果に乏しい。
 観光戦略の期間は27~29年までの3年間。具体的な施策として▽別府や湯布院の宿泊施設と連携し、送客の仕組みづくりや共同プロモーション展開▽城下町や歴史・文化を生かした高付加価値の体験プログラム提供▽新しい土産品開発や地域グルメの磨き上げ▽駅を活用した周遊ルート構築▽観光人材育成―などに取り組む。
 29年の目標値として▽観光客数 100万人▽1人当たり消費額 2千円―を掲げている。新設予定の市観光戦略推進会議で進捗(しんちょく)状況を確認する。
 戦略づくりに当たった検討委員会の徳野満委員長(るるパーク園長)は「周辺に観光地や宿泊施設が多く、可能性を秘めている。戦略をきっかけに、市民や事業者が杵築の魅力を再発見してほしい」と話した。
 観光戦略案は市ホームページや市役所で閲覧できる。18日まで、市民から意見を募っている。

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