「タイじゃい、タイじゃい」のかけ声で知られる「第43回関の鯛つりおどり大会」が12日、大分市白木の県漁協佐賀関支店荷さばき場近くの広場で開かれた。一本釣りの豊漁を願う民謡に合わせ、大勢の参加者が輪になって踊った。昨年11月の大規模火災で被災した住民たちはブースを設けて来場者に感謝の気持ちを伝えた。
企業や学校など15団体の約410人がやぐらを囲み、地元保存会による「関の鯛つり唄」が響き渡った。
波に揺られながら一本釣りに励む漁師を表すように、踊り手は釣りざおに見立てた手ぬぐいを振り、軽快に舞った。江戸時代から歌い継がれてきた「ブリかな、タイかな」のはやしに、「タイじゃい、タイじゃい」と大きな声で応じた。
大分銀行の行員9人で参加した坂ノ市支店長代理の伊藤昌博さん(50)は昨年に続いて2回目。「伝統の踊り。皆さんの動きをまねしながら楽しみました」と話した。
会場から約700メートル離れた田中地区一帯は昨年11月18日、平成以降で国内最悪の大規模火災に見舞われ、民家など196棟を焼損した。
各地から寄せられた支援に感謝の気持ちを伝えようと、被災住民でつくる「田中連合区」はブースを開設。来場者にブランド魚「関あじ・関さば」に見立てた手作りストラップ500個を配った。
自宅が全焼した高橋好美さん(77)は「皆さんの支援や義援金のおかげで生活できている。田中地区が恋しいが、みんなと会えると心が安らぐ」と語った。
大会はNPO法人「さがのせきまちづくり協議会」が毎年主催している。