江戸時代の「襟江亭」跡地、日出町教委が発掘調査 基礎石から建築技術究明に期待

襟江亭跡で実施されている発掘調査=日出町大神

 【日出】日出町教委は、江戸時代の日出藩の休憩施設「襟江亭(きんこうてい)」の跡地で、基礎石などの発掘調査に取り組んでいる。これまで基礎石の下からさらに年代の古い基礎石が見つかっており、どういう工法で建てられたかなど当時の建築技術にも注目している。
 襟江亭は1667(寛文7)年、3代藩主木下俊長の命で日出町大神の深江港に建てられた。主に同藩や他藩の参勤交代の際、藩主らの風待ちのための休憩施設として利用された。主屋(おもや)は2024年に町の有形文化財に指定されている。同港は古くから「豊後一」の良港とされ、江戸時代には交通の要衝として栄えたという。
 築350年以上となり、老朽化が進んだため、主屋を25年度に解体し、町の施設に保存。跡地(約200平方メートル)に関しては、残った基礎石の一部保存と遺跡としての評価を探るため8月から調査している。期間は10月末までの予定。
 建物の周りは1600年代初めに築城に使われるような石垣が整備されたことが分かっている。襟江亭が建てられる前に重要な施設があったことも考えられるが、建築までの約半世紀にどういう経緯をたどったかなどは明らかになっていない。
 町教委社会教育課の中尾征司文化財係長は「整地など基礎工事の方法や、維持のため増改築を繰り返してきた過程が少しでも見えてくれば」と期待する。調査が一段落すれば現地報告会などの開催を検討するという。

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