ムービーアワー「レンタル家族」 感情を発露できる場があることの尊さ

「レンタル家族」の一場面(ⓒKOHSAKA Pro)

 孤独を抱えて生きている女性と、家族を演じる人々によるヒューマンドラマ。
 洋子は数年前に離婚し、娘と離れ、一人で暮らしている。仕事に打ち込む一方、定期的に実家に帰省し、認知症の母親をケアしている。ある日、取引先の黒岩から家族の代行サービスがあることを紹介され、体験することに。サービスを通じて親しくなった「レンタル夫」の松下は、自分が元夫に扮(ふん)し、洋子の母親を訪問することを提案する…。
 レンタル家族は、あくまで疑似的な存在。だが彼らが、家族として振る舞うことで、洋子の中に「居場所」ができる。感情を発露できる場があることの尊さを見ることができたようで心が癒やされる。
 有名俳優が出ているわけでもなく、派手なストーリーがあるわけでもないが、しっかりと胸に響く良作。昨年末に東京都の1館で公開。今秋までに全国60館以上での上映に広がっていることは、その証明だろう。

 シネマ5で12日(土)~18日(金)の午後0時10分。15~17日は同4時20分からも上映する。(この日程以外も上映)

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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