竹田市立こども診療所で「来院型オンライン診療」開始へ 市と大分こども病院が連携し25日から

「来院型オンライン診療」のデモンストレーションを披露する大分こども病院の久我修二院長(奥)ら。竹田市立こども診療所を訪れた人が看護師のサポートを受けながら診断してもらう=竹田市役所

 【竹田】竹田市と大分こども病院(大分市)が連携し25日午後から、竹田市立こども診療所(玉来)で「来院型オンライン診療」を始める。診療所の医師は1人で、学会出席や学校健診などで診療所を空ける際、休診にせざるを得ないことから、同病院の医師が補う体制を整える。
 連携は診療所の高野智幸医師と、同病院の久我修二院長が知人だった縁で、同病院が市にオンライン活用を提案して実現した。
 現在休診になっている火曜日の午後(毎月第3火曜は除く)や、高野医師が不在時に活用する。予約が必要で看護師が機器の操作をし、画面越しで同病院の医師が患者を診断する。機材整備などの予算は計396万9千円。公益財団法人の交付金を活用し、市の負担は約110万円の見込み。
 市と同病院は7月中旬、市役所で連携協定を結んだ。久我院長は診療所に看護師がいることで質の高いオンライン診療を提供でき、画面越しになることで子どもの緊張が和らぐといった強みを挙げ「珍しい試み。同じ課題に悩む地域にとって大きな一歩になれば。高野医師がしっかりと休めるようサポートする意味合いもある」と期待を込めた。
 高野医師は「大きなパートナーができた。保護者の助けになれば」と歓迎した。オンライン診察のデモンストレーションもあった。
 診療所は市内唯一の小児科専門医療機関。医師が体調不良を訴えたのを機に2023年7月から約2年間、休診が続いた。市が立ち上げた外部有識者の検討委員会は運営の問題点を指摘し、市は看護師を2人に増員するなど体制強化を図ったが、「安定を求めるなら2人が望ましい」とされた医師は財政上の理由などで1人のままになっている。
 土居昌弘市長は「医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の力で市民の不安、不便を解決したい。医療現場の負担を軽減することは、市内の小児医療を守ることにもつながる」と述べた。

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