【杵築】杵築市山香町向野地区で高齢者の移動を支援する「むくのおでかけ便」が始まった。ボランティアの運転する軽ワゴン車が送迎し、町内のスーパーでの買い物をサポート。買い物の前に体温や血圧測定など健康チェックもして見守りにつなげる。
「おでかけ便」は地元の向野地区住民自治協議会が実施する。コミュニティーバスの運行がない毎週水曜日に利用者を募り、乗り合いで自宅と希望する商業施設の間を運行する。買い物には同乗する運転ボランティアや集落支援員が付き添う。利用料は1回100円で、対象は65歳以上の住民。
買い物の前にはコミュニティセンターに立ち寄り、健康状態のチェックやアドバイスをするほか、困り事などの聞き取りもする。
7月上旬にセンターで出発式があった。協議会の阿部秀夫会長は「単なる移動支援でなく、買い物にも付き添い、健康もチェックする。今後も高齢者が安心して暮らせる地域づくりを進めたい」と話した。
この日は2人が利用した。健康チェックを受けた後、Aコープやまが店でそれぞれ生鮮食品などを購入した。都甲都さん(87)は「健康チェックもしてくれるし、ボランティアの人と話をしながら買い物ができるのもうれしい」と喜んだ。
向野地区は宇佐市境に近く、町内のスーパーからも離れている。高齢化率は59・53%(5月末時点)で市平均の40・09%を大きく上回っている。要望があれば病院や金融、行政機関などへの立ち寄りもする。