【Gateインパクト】大商の横顔(4)~甲子園臨時支局通信~

ナインを見送るため生徒会がつくった寄せ書きの撮影になぜか入り込む那賀監督(右端)=大分商高

 「このにぎわい! こんなん記念に絶対撮っとかんといけん!」

 大分商ナインが甲子園に向けて出発する7月31日の朝。学校では前日に呼びかけたにもかかわらず、大勢の生徒が見送りに駆けつけていた。そんな中、見送られるはずの那賀誠監督は、スマートフォンを片手に息荒く、あちらこちらと駆け回っていた。

 生徒会メンバーは、応援メッセージをびっしりと書き込んだ横幕(縦2メートル、横3メートル)を持って登場。「大商旋風を巻き起こせ」「甲子園優勝」「大商魂」などと心躍る文句が並んでいた。

 大分商の全校生徒707人のうち、男子はちょうど200人。「女子力高め」のカラフルでかわいらしい寄せ書きに感動した那賀監督は、出発式直前まで「ありがとうなあ」と一人一人に感謝を伝え、撮影しまくっていた。

 野球部への熱烈な応援は、今に始まったことではない。創立110周年の記念事業で、5月に広島商との招待試合を実施した際も、別大興産スタジアムは全校応援で盛り上がった。

 「あれ以来、応援がすごく選手たちの力になった。勢いをもたらしてくれたおかげで、一気に頂点まで駆け上がることができた」。指揮官は優勝旗を持ち帰った日の全校集会で、ナインの力だけでは優勝に届かなかったことを何度も強調し、感謝の言葉を繰り返した。

 那賀監督にとって甲子園は2023年のセンバツ以来。「前回は終盤の敗戦間際で大商コールが沸き起こった。あの歓声が序盤から出るようなリードする展開に持ち込み、全校で甲子園を沸かせたいね」と思いをはせていた。

 そして迎えた8日の甲子園初戦。思い描いた展開で見事に勝利し、2回戦に駒を進めた。全校応援に力をもらったメンバーが旋風を巻き起こし続ければ、大商コールはさらに大きくなるはずだ。(福)

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