ムービーアワー「大統領のケーキ」 少女は理不尽にさらされながらも

「大統領のケーキ」の一場面(ⓒ2025 TPC FILM LLC. All Rights Reserved.)

 独裁政権下のイラクを舞台に、独裁者のためにケーキを作ることになった少女の奮闘をつづったドラマ。
 1990年代。国連はイラクに対して、侵攻中のクウェートから撤退するよう求め、経済制裁を科す。国内の物資が不足し、市民は深刻な貧困に苦しむ。一方、当時のフセイン大統領は国民に、自身の誕生日を祝うよう強制した。
 9歳のラミアは、学校のくじで「大統領の誕生日を祝うケーキ」を作る係に選ばれる。経済的に小麦粉や砂糖などの材料を買うことができない。だが作ることができなければ、重い罰が科せられてしまう。彼女はおんどり1羽を連れ、祖母と街へ出かけるのだが…。
 イラク政権は権力を誇示するためにケーキ作りを強いる。国連は市民を苦しめることになっても制裁を進める。街の大人はラミアを手伝うどころか、所持品を奪おうとする。さまざまな理不尽にさらされながらも懸命に生きる少女の姿が胸に迫る。ラストシーンの彼女の表情は印象的だ。 

 シネマ5bisで15日(土)~21日(金)の午前11時45分、午後4時15分(この日程以外も上映あり)

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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