大分市荏隈の大分市立城南中学校(後藤之乃校長)が開校50周年を迎え、8月2日に体育館で記念イベントを開いた。「未来をつなぐ50年の絆~伝統を胸に新たな一歩を」をメインテーマにした催しで、音楽ライブやプロレスの試合が行われ、生徒、教職員、地域住民にとって思い出に残る一日となった。
午前中、アイドルグループや城南中学出身のミュージシャンらによるステージで開幕。▼KING K▼押忍マン▼Chimo▼衛藤浩一 ―がスペシャルなライブを繰り広げた。
午後の部はプロレス。なぜプロレスかといえば、プロレスリングFTO(大分市)代表のスカルリーパー・エイジが城南中学の出身で、しかも50周年記念行事の実行委員長だからだ。中学校の体育館にリングを設営するというのは、なかなかないことで、リングと四方を囲むように並べたパイプ椅子の光景は、さながら往年の県立荷揚町体育館の様相だ。
まずはプロレス教室でスタート。生徒らがリングに上がり、レスラーが基礎的な動きを指導した。ロープに走ってリバウンドで戻ってくる「ロープワーク」では、眼鏡をかけた男子生徒と、元気いっぱいに参加した女子生徒の動きに、実況中継席のコミッショナー(運営やタイトル戦の統括権限を持つ責任者)は「センスがいいね」と感心していた。
そして、いよいよ試合が始まった。シングルマッチ(1対1の対戦)の第1試合、続くタッグマッチ(2対2の対戦)で会場が盛り上がったところで、メインイベントの6人タッグマッチ(3対3の対戦)のゴング。
フリー・ザックソン、リアム・エリック、ザック・アブストラクトの外国人チームを、メジロ・キッド、岡崎恭也、スカルリーパー・エイジのトリオが迎え撃つ。
大技の応酬、空中殺法、ラフ殺法に加え、場外乱闘もあって、目まぐるしい展開。最後は、スカルリーパー・エイジがシャープシューター(相手の脚を折りたたんで固め、うつぶせにしたまま逆エビ固めの体勢で体重を乗せ、脚と腰を痛めつける技=写真)で、フリー・ザックソンからギブアップを取り、勝利した。
試合後、スカルリーパー・エイジはマイクで「夢を持て。そこに向かって進め。つらいことがあっても、その気になって乗り越えろ。諦めずに立ち向かえ」と後輩たちに呼びかけた。
3年生の武生琉翔(るいと)さんは「自分には夢があります。諦めることなく頑張りたいと思いました」。エイジ先輩の言葉が心に響いたようだった。
この日のイベントに先立ち、前日の8月1日は記念式典があった。河野靖男同窓会長は「地域、生徒、先生、有志の皆さんが、2日間の行事でつながり、学校や校区を盛り上げることができました。学校でこのような壮大なイベントができるとは」と感激した様子。後藤之乃校長は「生徒たちによる模擬店もあり、良い経験になりました。プロレス観戦が初めてという生徒がたくさんいて、この2日間は、本当に楽しい思い出になりました」と総括した。