ムービーアワー「チルド」 コンビニ舞台に狂気が増幅

「チルド」の一場面 ⓒ「チルド」製作委員会 (NOTHING NEW・東北新社)

 コンビニエンスストアを舞台にしたホラー。
 東京郊外にある「エニーマート倉冨町7丁目店」。オーナー(西村まさ彦)は、規定通りの営業をすることに執着。それた行動に対しては不快感を示す。
 店員の堺(染谷将太)はマニュアル通りの業務を淡々とこなす。理不尽な客の要求も、店長の嫌みも聞いてはいるが、目から生気が失われている。アルバイトとして専門学校生の小河(唐田えりか)が働きはじめると、店の内外で異変が起こるように…。
 人間の怖さを描いた「ヒトコワ系」の作品。現代は他人に対して関心を持たず、異なる考え方について受け入れない人が多くなっている。店員と客のコミュニケーションが希薄な「エニーマート」を時代の縮図と捉え、狂気を増幅させた物語を描く。
 緩急や明暗のアクセントが効いたストーリーテリングが秀逸。地獄に迷い込んだような怖さを味わわせてくれる一本。

 シネマ5で8月8日(土)~14日(金)の午後12時15分、同6時25分。(この日程以外も上映あり)

 ◇ ◇ ◇

 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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