【大分】大分市都町のスナック「歌男爵」と「Otodan.」は障害のある人によるアート作品を展示販売している。2店のオーナーで歌手の翼太郎さんと桜井響子さんは「日頃、障害者アートに触れたことのない人にも、感性豊かな作品を知ってもらう機会になれば」と話している。
桜井さんは昭和歌謡を中心に2009年、翼さんは演歌で14年にデビュー。関東を拠点に、高齢者や障害者の施設への訪問活動にも精力的に取り組んできた。
2人は23年8月に、桜井さんの故郷、大分市で音響にこだわった「歌男爵」をオープン。昨年末には「Otodan.」も開いた。県内で障害者アート展などに取り組むNPO「みんなのohako(十八番)」のメンバーとの縁で今回、作品を両店で紹介することにした。
展示するのは、自閉症のはっちさん(8)の水彩画、知的、身体に障害があるNimaさん(9)の貼り絵などの絵画、ダウン症のあっちさん(31)の写真など計約20点。
小学生2人の作品は、いずれも大人びた色使いで迫力があり、酒場の雰囲気に合う。あっちさんの写真は温かい視点で風景などを捉えている。
店ではカラオケや音楽ステージ以外にも演劇公演などを開催。夢を追い発表の場を求める人たちの後押しに力を入れており、「音楽とアートのコラボイベントも企画中」と翼さん。桜井さんは「音楽や舞台、絵画は親和性も深い。多様な人たちと手を取り合い、一緒に都町を盛り上げたい」と話した。
3人の作品展示は8月10日まで。店内ではグッズ販売や同NPOへの支援金も募る。11日以降も作品を入れ替えながら障害者アートの展示を続ける予定。問い合わせは翼さん(090-1973-4441)。