28日午後に熊本県で発生したマグニチュード(M)7・1の地震で、大分県内は11市町村で震度4を観測した。県によると、大分市の70代女性が自宅で転倒して左肩を打撲する軽傷を負った。県は災害対策連絡室を設置し、情報収集に当たっている。「今後も強い地震が続く恐れがある。備蓄品などの確認をしてほしい」と県民に呼びかけた。
JR九州は地震直後から日豊、久大、豊肥の全線で運行を見合わせた。
帰宅ラッシュの時間帯と重なり、大分駅の改札前は利用客で人だかりができた。福徳学院高(大分市)の2年佐藤莉南さん(16)と3年宮下ナナさん(17)は「揺れがとても怖かった。家族が駅まで迎えに来てくれるので安心した」と口をそろえた。県内を走る大半の路線で午後5時40分ごろから順次、運行を再開した。
県内全14消防局・本部の122人は「緊急消防援助隊」として出動。日田市二串の大分自動車道萩尾パーキングエリアに集合した部隊は点呼し、熊本県に向かった。震度6強を観測した八代市で活動する予定。
別府市消防本部の千葉伸一・第1中隊課長補佐(49)は「不安な一日を過ごしている人も多いと思う。隊員一丸となって安心を与えたい」と述べた。
九州・山口9県の災害時応援協定に基づいて、大分県は職員2人を情報収集のため派遣した。
気象庁によると、建物の高層階をゆっくりと揺らす長周期地震動の階級2を玖珠町で、階級1を大分、別府、日田、豊後大野、国東の5市で観測した。
四国電力によると、伊方原発(愛媛県伊方町)に異常はない。
大分県内各市町村の最大震度は次の通り。
▽震度4 中津、宇佐、姫島、大分、臼杵、津久見、佐伯、日田、竹田、九重、玖珠▽震度3 豊後高田、国東、別府、杵築、由布、日出、豊後大野