豊後大野市の芦刈農産が「モチトウキビ」販売へ 在来作物、もちもち食感で甘さ控えめ

今年は順調な収穫が期待できるモチトウキビ。真空パックになったものは冷凍処理された商品=豊後大野市三重町の芦刈農産

 【豊後大野】豊後大野市三重町芦刈の芦刈農産(芦刈義臣代表)は28日から、在来作物の「モチトウキビ」の販売を始める。
 モチトウキビは小ぶりで甘さは控えめ、実は白や紫色をしており、もちもちとした食感が特徴。昔は多くの農家が家庭用として栽培していたが、より甘いスイートコーンの普及などで栽培農家が激減した。
 種の継承が危機的な状況となっていたことから市内では2023年度、県立農業大学校、おおいた在来作物研究会の代表で大分高専(大分市牧)の森田昌孝准教授らが中心となって試験栽培を始めた。
 芦刈農産も25年から生産に取り組む。初年は約20アールで栽培。今年は反省を踏まえながら試行錯誤を重ね、一般販売に向け栽培面積を4倍に広げた。努力は実り、盆過ぎまでに約160トンの収穫を見込めるまでになった。
 朝取れたものを店頭に並べ、冷凍処理したものは通年で販売する。需要拡大策として、一部は地元酒造メーカーが造るクラフトビールの原料として出荷する。
 芦刈代表は「昔ながらの食感がいいというファンも増えている。炊き込みご飯にしてもおいしいので、ぜひ一度食べてみてほしい」と話した。

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