ムービーアワー「死ねばいいのに」 人は分かり合うことができているのか

「死ねばいいのに」の一場面(ⓒ京極夏彦/2026映画「死ねばいいのに」製作委員会)

 殺された知り合いの人生を調べ続ける女性を主人公にしたドラマ。京極夏彦原作の小説を映像化した。
 ビルの屋上で亜佐美(伊東蒼)という女性の遺体が見つかった。首には絞められた痕があったが、犯人は見つかっていなかった。
 被害者の上司や、アパートの隣人といった近しい人の元に映子(奈緒)という女性が現れるようになる。映子は「亜佐美のことを聞かせてほしい」と問いかける。彼女はなぜ死ななければならなかったのか…。
 始まりこそ「誰が殺人犯なのか」というミステリー。被害者についての証言が増え、人生の輪郭のようなものが見えてくると味わいが変化してくる。
 いじめや性的暴行など悲惨な体験をしても「私は幸せ」と言い続ける亜佐美。彼女の思いを映子と共に探っているような気持ちになる。人は分かり合うことができているのか。鑑賞後は、こってりとした人間ドラマを見た充足感と、疲労感がある。

 シネマ5bisで8月1日(土)~7日(金)の午後0時45分、同5時。3、7日は同7時からも上映。(この日程以外も上映あり)

 ◇ ◇ ◇

 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

最新記事
「機動警察パトレイバーEZY File2」自然な会話とテンポ良い展開 8月14日から上映
画家の新宅和音さん、大分市で油彩画展と公開制作 「構想の変化楽しんで」
日本SF大会で大分に来県、大森望さんに聞く 「SFには可能性と未来がつまっている」
大分県立図書館で8月5、6日に「中学生・高校生のための古文書講座」 崩し字の解読などに挑戦
「絵図」から明らかになる歴史などを解説 大分県立先哲史料館が25日に講演会