【大分】大分市横尾の情報科学高AIテクノロジー科3年の中村蒼空さん(18)が企画した講座「AIと作る俳句・短歌」が12日、明治明野公民館(明野北)であった。日ごろ学んだ知識を生かして地域住民と生徒がつながる機会をつくる試み。趣旨に賛同した同校の生徒11人がボランティアスタッフとして協力した。
明野地域を拠点に芸術や文化に触れる場を発信する「明野芸術大学」の取り組みの一環として開いた。
地域住民を中心に10人が受講。スマートフォンに生成人工知能(AI)を利用するためのアプリを取り込む作業からスタートした。写真を基に画像を作り、画像から俳句、短歌を生成。自分で作った詩歌と比較して楽しんだ。AIで画像と詩歌を組み合わせてスマホの壁紙も生成した。
中村さんはAIがうそをつく可能性も指摘。情報をうのみにしない、利用の際は個人情報を入力しないことなどを呼びかけた。
AIに親しみのない人や高齢者が多い中、生徒らのサポートで作業はスムーズに進んだ。柿元一秀さん(78)=明野高尾=は「分かりやすく、いい勉強になった」。AIの利用経験のある渡辺和子さん(70)=小池原=は「こんなに要求をかなえてくれるとは。絵はがきを作って孫に送りたい」と喜んだ。
生徒も「教える中で新たな気付きがあった」「自分たちにとっても有意義な時間だった」と手応えを感じていた。
中村さんは「AIを使って地域に貢献できたかなと思う。とてもいい経験になった。今回の受講者は年齢層が高めだったが、機会があれば違う世代に向けても実施してみたい」と話した。